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第154回の様子
シルクロードは中国とローマ帝国を結ぶ交易路としてすでに紀元前1 世紀には存在していた。メ
インルートはオアシスの道(天山北路や南路)、草原の道、そして海の道であるが、それ以外にもい
くつかのルートが開かれていた。そのひとつにチベットのラサを経由してインドや中央アジアへ至る
南方支線(茶馬古道や唐蕃古道) がある。
メインルートは乾燥地帯や海上を通るため植生は乏しい。
しかし、南方支線は標高4,000 メートル以上の高地を越える難路であるものの、モンスーン期に
は豊かな植生が広がり、多くの青いケシが咲き誇る。本講演では、この南方支線で見られる青いケ
シを中心に紹介したい。

[プロフィール]
1948年12月、石川県生まれ。京都大学文学部
卒業後、外資系保険会社に勤務。2002年早期退
職し、市場調査と翻訳を業とする会社を設立する。
そのかたわら、野の花を撮り始め、それが契機となっ
て再び山に登り、高山の花に魅せられてゆく。その
後海外へ花を求めるようになり、ここ10 年くらい
は毎年ヒマラヤや中国の青いケシを中心に撮影して
いる。
撮った写真は額装して被災地の仮設住宅に
送ったり、カレンダーにして販売し、災害遺児支援
ための寄付金に充てたりしている。
【当日の報告】
参加人数13人
講座は1時から4時までだったのに予定の時間が過ぎても語り終えないくらいシルクロードの青いケシの紹介が続いた。
松永さんのお話はとても興味深くおもしろかった。こんなに青いケシに魅せられている人がいるのだと感心した。
松永さんは沢山の植物の知識をもっているのに「シルクロードの青いケシ」だけに焦点をあてた内容でした。
シルクロードの交易のルートはメインルートの天山北路や南路、それ以外にいくつかのチッベトのラサを経由してインドや中央アジアに至る南方支線の茶葉古道や唐蕃古道を実際に青いケシを見るために(研究する)歩いた実践報告でした。
青いケシの植物名は地名や花の構造によってつけられて、その花の特徴や見つけた場所による青いケシを次から次へと紹介してくれました。
一回の実踏旅行に100万円もかかることもあるとは驚いた。
シルクロードの青いケシに魅せられてこんなに深く研究している人がいるのかと驚いた。長い時間だったがみんな最後まで惹きつけられて聞いていました。(瀬川)
松永さんの3時間を超す熱弁に、マニアの姿を見た思いです。
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