日本シルクロード文化センター主催
シルクロード講座とシルクロードサロン
第3回:6月13日(土)13:00〜16:00
シルクロード講座:チベットと近現代のアジア〜時空をまたぐ観音の化身ダライ・ラマの歩みとチベット問題〜
     講師:田崎國彦先生(明海大学・武蔵野大学非常勤講師。東洋大学東洋学研究所客員研究員)
シルクロード・サロン:「チベットの歴史と文化 〜地理、衣食住、信仰〜」
     講師:渡邉郁子先生(東洋大学非常勤講師)
場所=「みんなの広場」(小田急線和泉多摩川駅から歩いて5分)

第3回の様子(報告:野口信彦)

3回目となった「シルクロード講座&サロン」も、小粒ながらだいぶ常態化してきました。今回までの2回のサロンは、ウイグルの踊りやウイグル料理にアルコールも入るなど、少々イベント化していました。
今回はテーマもかなり重いものでしたので、参加者がどれくらいいるか、正直言って不安でした。2ケタもこないのではないかと思っていましたら、15名もの方々が参加してくださいました。
しかも、始まる前には「用事があって参加できないのですが・・・」と言って入会の会費だけを納めにこられた20代の若い女性もいました。感謝です。

田崎先生 シルクロード講座:
田崎先生のお話は、すでにチベットからは17万人以上もの人々が海外の各国へ亡命していること、パンダと犬のマスチーフも、実はチベットの動物だということなど、初めてうかがうお話もかなりありました。

さらにチベット仏教は、かつてイスラームがインドに入ってきた頃、仏教徒が弾圧されてインドからチベットに逃げ込んできて、それが中国へ入って中国仏教として定着し、さらにそれが日本にも入ってきたことなども話されました。

大きなテーマだけ列挙してみます。
1.いわゆる「チベット問題」とは何か
2.チベット問題と非暴力とダライ・ラマ14世
3.ダライ・ラマ、観音菩薩、そしてチベット
4.「チベット問題」の重層的形成図(過去・現在・未来)をつかって、チベット問題を考える

B4の用紙で合計15ページにわたる長大なレジュメを、会場でコピーする羽目になって大あわてでした。

前半の講座は、奥様がご主人のためにパワー・ポイントを操作して、ご夫婦仲良くやられておりました。

ポタラ宮 シルクロードサロン:
後半のサロンも、内容はテーマにふさわしいものでした。とくに、パワー・ポイントを駆使しての説明は非常に分かりやすく、会場からも多くの質問が飛び出しました。
終わっての感想は、知っているようで知らないチベットの歴史の真実と現在の状況を知ることができました。

終了後の交流会は、何人かの方が帰られましたが、それを上回る方が交流会だけに参加していただき、遅くまで交流の輪が続きま した。
この日も2人の方が入会されました。

<2009年度のこれからの予定>
第4回 7月18日(第3土)中央アジア・キルギスを旅して/キルギスの歴史と文化
8月休講
第5回 9月12日(土)中央アジア5ヵ国を旅して/「シルクロード・ツアー」=写真とお話とお土産バザール―野口信彦とその仲間たち―

<問合せ先> Tel & Fax: 03-3480-4478(野口)
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